代表挨拶

株式会社ヒューマンインフォテックは、「人間の」「情報を」「科学する」という意味を込め、2007年に東京都足立区で創業致しました。
社名の通り、当社では、「バイオメトリクス」「遺伝子解析」「生体モニター」などの生体情報についての研究を通し、将来的には、ヘルスケア製品、バイオ医薬品開発など医療分野への進出を目指しています。

一方で、創業主である私自身の経験から、主にITコンサルティングを中心としたコンサルティング事業についても、弊社の基盤となる事業に位置づけております。
それでは、なぜ当社がバイオ医薬品、ヘルスケア事業への進出を目指しているのか。それは、私自身のメーカでの経験から来ています。
メーカ在籍時は、主にバイオメトリクス製品の基礎研究に取り組んでいましたが、その過程でDNAによる短時間の本人認証の研究も行いました。
私の大学での専攻は量子物理でしたので、DNA認証による取り組みは新しいことの連続でしたが、取り組みを進める中で次第に、医療分野への応用の方に興味を持ち、創薬、遺伝子治療などの分野に進みたいと考えるようになりました。

しかし、商業化までに時間のかかるバイオ分野は、起業家の熱意に反し、素晴らしい技術・アイディアを持っていても、そのほとんどが失敗に終わり、多くのバイオベンチャーは倒産や大手企業に吸収されるという結果になっています。
近年になり、山中教授によるiPS細胞の発見がノーベル生理学・医学賞を受賞したことを契機に、国からの助成金や法整備など、その環境は以前より改善されていると感じています。弊社はまだ小さな会社ではありますが、だからこそ可能なフットワークの軽さを生かし、社会貢献のできるバイオ技術を提供できるように精進していきたいと思っております。

2016年6月     代表取締役 小川 高